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0,あ,か,さ,た,な,は,ま,や,ら,わ
C
The Cardigans / LIFE
artist:The Cardigans title:LIFE label:trampolene records
90年代スウィデッシュポップ・ムーブメント巻き起こした張本人、The Cardigansの2nd album。スマッシュヒットを記録したシングル「Carnival」込み。
ニーナの舌っ足らずで可愛くて色っぽくて艶かしいvocalはいうまでもなく、不思議な転調や変拍子だらけなのに何このキャッチーさ、ポップさ?と驚きの連続です。そしてプロデューサーであるトーレヨハンソン大先生様のお仕事も素晴らしく暖かくて角が取れてふわっとしてメロメロです。
ネオアコポップらしいバンド演奏の上に、ゲストミュージシャンによる管弦楽器の導入でとても華やかかつ爽やかな音楽です。
スリーブの誰やねんお前ら的写真も良し。お気にはm-1,4,6,7,8,9,11なぞです。
The Cardigans / first band on the moon
artist:The Cardigans title:first band on the moon label:mercury records
90年代スウィデッシュ・ポップ・ムーブメント巻き起こした張本人、The Cardigansの3rd album。自分の中ではThe Cardigansの作品の中で最高傑作。
今聞いてても全然ダサくない最高にポップ!なアルバム。スウィデッシュ・ポップにちょっと興味ある人ならここから聞いて全然いいと思う。結構耳に馴染みの曲とかもあって「あ、この曲知ってる」なんてことも多いと思います。ふらふらした転調に予定調和無視のトリッキーな変拍子ながら、peterのすげぇ楽曲のポップセンスとninaの色っぽいナイスVoが光る秀作です。
まぁそしてここでもtore johansson大先生のプロデュースが冴えてるなぁと思わせるわけですよ。月の上の低重力空間をふらふらするみたいな、こんな空気感を出せるのはこのオジサマの仕業だと思うのです。
なのに何故かちょっと暗めの歌詞。で捨て曲なしだと思うのですよ。個人的には「lovefool」大好きですけど。
casiotone for the painfully alone / pocket symphonies for lonesome subway cars
artist:casiotone for the painfully alone title:pocket symphonies for lonesome subway cars label:tomlab
今はシカゴ在住のowen ashworthによる、casiotoneのアナログな音全開の2nd album。リリースはtomlabから16枚目。
全編に渡って、チープだけどアナログ風味たっぷりでちょっと暖かい感じのcasiotoneの音と、気だるくも生々しい本人の歌声と、少しのリズムで構成された16曲入りのalbumです。とても薄っぺらなサウンドは物足りなさを感じるかもしれないけれども、究極にシンプルに仕上げられた楽曲からは、痛みを内包した感情がダイレクトに伝わってきます。
音の雰囲気はindietronicaに分類されるとは思いますが、超lo-fiなアプローチからはpop / rock精神的なものも伺えるし、何よりそのコンセプトは実験音楽の側面も持ち合わせています。アートワークに対してもそれなりのこだわりがあるようで、何とも手作り感のあるジャケットも、楽曲と同じように無駄な物が一切省かれてかなりシンプルにデザインされているのです。
映画学校中退という経歴も、彼に独特のセンスを与えていたのかも。
certainly, sir / mugic
artist:certainly, sir title:mugic label:spoilt records
uk発の新興レーベルであるspoilt(もうきえてしまったのだろうか?)からリリースされた、certainly, sirの1st album。
メンバーは元the wicked farleysというバンドをやっていたmichael andor brodeurと、the ivory coastのba.であるklaus huddenのデュオ。今作のプロジェクトは、彼らがやってたバンドとはちょっと離れているみたいだけど、これがかなり絶賛されてます。
瑞々しいエレクトニカ・ポップなサウンドで、光と闇が交互に訪れるような魅力的な空間を作り出します。綺麗な音がポップさを湛えながら、vo.のほうも歌心が溢れていて、繊細な歌声でメロディーをなぞります。postal serviceとか好きな人にはとてもお薦めな感じ。
日本盤が石川県金沢市のrallye labelから出ているので入手もラクです。そしてどの曲もイイです!
certainly, sir / TAN!
artsit:certainly, sir title:TAN! label:rallye label
今作は日本の石川県金沢市にあるrallye labelという素敵レーベルから先行発売のcertainly, sirの2nd album。ちなみにrallyeはネットで雑貨とかも売ってます。いつか行ってみたい。
2ndから加入のj.b.galushaはドラマーで、ボストンのthe vehicle birthというインディーポストロックなバンドからの参加。電子音のリズムの上にオーガニズム溢れるドラムを乗せてくれます。そして、嬉しいのがゲストでm-5に参加、dcfc/postal serviceのbenjamin gibbard。やっぱ彼の声はこういう音楽にも合うなぁ。
最近もましてUSインディーの波がどんどん大きくなってる気がします。そんな中でかなり寵児となりそうなこのトリオ。ポップよりもソウルフルな雰囲気の増した感じでr&bの風も感じます。とにかくインディーだろうと完成度の高くて色っぽいこのグルーヴ。かなりハコ音楽を意識して作られた感じがしますが。
結構踊れるます。腰が動くよ、いえい!お気にはm-2,3,5,9。
CHARA / Junior Sweet
artist:CHARA title:Junior Sweet label:epic
俳優の浅野忠信と結婚して、一児のママになったばかりの頃のCHARAの5th album。
もうどんな人種も、階級も、年齢も、性別も、とにかく考えうるあらゆる壁を越えて、皆が手をとりあって愛と幸せを祈りながら聞いて大合唱しちゃいたくなるような、聞いててヒトの繊細な部分の感情があふれ出して止まらなくなってしまうような、そんなアルバム。こんなに暖かい音楽はそう無いと思う。抱きしめられてるみたい。
心に直接ふれてしまう声と言葉、メロディがもうこの人を唯一無二の存在にしてる。日本の女性Voのなかで一番好きなヒトだなぁ。いや、日本ていうか世界かも。
「やさしい気持ち」とか「タイムマシーン」とかは言葉に出来ないくらい本当名曲でお薦め。個人的には他の曲でもCHARA本人のパーソナリティをもっと表に出して欲しかったな。手を繋いでるジャケも愛に溢れているね。m-7,9以外は好き。
CHARA / STRANGE FRUITS
artist:CHARA title:STRANGE FRUITS label:epic
個人的には一番好きかも知れないCHARAの6th album。
クレジットに目をやるとTOWA TEIやBaffalo Daughterから2人、bloodthirsty butchersから1人、ASA-Changなんかが参加していて結構豪華なことに。作詞にはなんとあの浅野忠信まで関わってる!!基本的にはバンド体制による楽曲が多いのかな。
全曲でCHARAが作曲に参加しているので(共作もある)とってもCHARAのパーソナリティに溢れている感じ。これはパーソナリティとアレンジメントのバランスがいい感じ。そういう意味で他のどの作品より好きかも。でも人に勧めるとしたらやっぱ「Junior Sweet」のほうが聞きやすいのかな。
凄い不安定な、でも生命の喜びに溢れた感情の大波が押し寄せてくるような、内省的なある種狂気の沙汰すら感じるような暖かい光、雨、風を錯覚してしまう。
全曲が好きです。でも中古で315円なのには衝撃を受けた。評価低いのかしら。。。
あぁぁ、あいしていると誠実に目に語りたい!!!
CHARA / MADRIGAL
artist:CHARA title:MADRIGAL label:epic
ちょっとゲストがすさまじい感じのCHARAの7th album。
プロデュースは元スマパンのJames Iha、Tahiti80も手がけたAndy Chase、渡辺善太郎や會田茂一など、作曲ではfunkの王様岡村靖幸、あとプレイヤーとしてGREAT3、BOREDOMS 、bloodthirsty butchersのメンバーらも参加しているという、豪華な作品。これだけ凄い作家人が集合しつつもとてもCHARAらしい、本人のパーソナリティが壊されてないつくりになっています。あ、あと浅野忠信が一曲だけ作詞で参加してます。
特に「TADD」のピコピコぶりは物凄いし、「イエローバルーン」の古臭いロックぶりも良いし、「悲しみと美」と「心の木」の泣ける感じはたまらんチ!でも何といっても美しいなぁと思うのは「ボクにうつして」!聞いてるだけでどきどきと涙。アルバム一曲目からやられる。
ステキすぎるジャケとスリーブのイラストを書いてるEd TSUWAKI氏のオフィシャルサイトはコチラ。お気にはm-1,2,3,4,8,9,10,11,12。
CHARA / 夜明けまえ
artist:CHARA title:夜明けまえ label:Epic
ロリータボイスがやっぱ印象的なCHARAの8th album。今回はCHARAが全曲作詞作曲してるし、演奏にもだいぶ関わってる。
前編に渡ってシンプルなバンド構成ですごい落ち着いた、アコースティックなおとなしい感じ。今までのキュートな部分はちょっと控えめで、ゆっくり聞かせるアルバム。お母さんになったんだなぁ、て思う。ただ、あまりにも全体的にゆったりしているから、飽きやすいところもあると思うし、今までに会った打ち込みだらけでドタバタした曲がちょっと入っててもいいんじゃないかなって思った。
ゲストとしてASA-CHANGやGREAT 3なんかが参加しているし、ずっとcharaのアルバムに参加している名越ユキオも今回も参加。やっぱこの人のギターはcharaの声に合うなぁ。
お気に入りはm-1,4,8,11,12。
childs / yui
artist:childs title:yui label:static discos
mexico出身のPaul MarronとGuillermo Batizのデュオによるfirst full album。リリースはstatic discosから16枚目。
深遠で夢幻なshogazer / electoronica / indie popらへんの音を鳴らしていて、どちらかというとinstrumental寄りなとても気持ちの良いalbumです。synthによる暖かい和音やdelayのかかったguitar、落ち着いたリズムがメインなので技術派というよりも印象派なイメージ。本人たちはその音を"electronic lullabies"と表現していて、確かにボーっとしたり寝るのにもってこいです。
本人たちのコーラスや男性・女性や子供たちの声のサンプリングも心地良いですが、とても顕著なのがtr.9の日本映画「火垂るの墓」の音声によるサンプリングです。あの感傷的なシーンが蘇って来てかなりヤヴァい。スリーブのアートワーク等を見ても、日本の漫画を影絵にしたようなデザインで、日本文化に対する興味深さが伺えます。morr好きにもお勧めできます。
メンバーはそれぞれでも個人的な活動を行っているみたいですね。
chris walla / field manual
artist:chris walla title:field manual label:barsuk records
WashingtonはBothellという町出身の、death cab for cutieのgt, producerとして知られるchris wallaによる1st solo album。リリースはbarsukから69枚目。
indie-popの裏方として歴の長いchris wallaによる、彼だけのエッセンスで作り上げられた、非常に個人的な1枚。裏方として培われてきた彼の全てを凝集した、非常に審美的であり1つ1つの音が大切に扱われています。彼の音に対する美的感覚は、名producerのソロ活動と言うよりも、ある1人のシンガーソングライターによる芸術的表現と言って遜色ないでしょう。
様々なartistとの関わりがあるだけあって、単なるindie-popに収まらず、power popやclassic pop、alternative rockな音も鳴らされていて、dcfcの新作の方向性を匂わす感じです。ちなみに演奏だけでなくrecording、mixも(数曲warne livesey氏が関わってますが)殆ど自らの手によるものですが、drumにはdcfcのjason macgerrとnew pornographersのkurt dahleが関わっていたりします。
スリーブの素敵な写真は本人によるもの。
clue to kalo / come here when you sleepwalk
artist:clue to kalo title:come here when you sleepwalk label:mush
オーストラリアはアデレード出身のmark mitchellによる1st solo album。リリースはmush他、leafや&から。
ジャケ写が音の感じを良く表している。雪が降った朝のキラキラした感じ、静謐でどこまでも続く白がまるでとても神聖な絨毯のように感じられてしまう朝の音。popでelectoronicaで、organic。イメージは雪なんだけど、暖かいブランケットをかぶった時のぬくもりもあるような。
何か抽象的なことばかり書いてしまったけど、とても美しい音楽です。音のハーモニーが綺麗で、歌声も優しいながら情熱に満ちていて、所謂電子音楽にありがちな無機質な雰囲気はむしろ無いです。her apce holodayやthe american analog setらへんのus indie pop / electoronica好きならマストでしょう!
ハースペとの来日の際はトリオのバンド編成でした。アレもよかった。
clue to kalo / one way, it's every way
artist:clue to kalo title:one way, it's every way label:mush records
オーストラリアはアデレード出身のmark mitchellによるelectronica/popな2nd solo album。リリースは今回もmush。
優しい。とても優しくて暖かい感じ。今回のジャケットはサイケかつエスニックを感じさせるデザインだったから音も変わったのかなぁと思ったら、そうでもなかった。いやそんなことはないな。80〜90'sのポストサイケなindie popさもありつつ、やっぱりラップトップな音色も混じってて、イイ。
clue to kaloの出す音は優しい。コーラスも調和が取れているし、analog楽器の音が耳にすんなり入ってくるのは言うまでもないか。クレジットをみるだけでも沢山のヒトが参加していろんな生楽器が入っていることが分かる。それらと暖かみのあるリズムや電子音とがあわさった時の心地良さがここにある。
それでいて所謂エモでないところのエモさを感じるっていう。
cokiyu / mirror flake
artist:cokiyu title:mirror flake label:flau
愛媛出身の音楽家であり、aus氏の作品やトクマル・シューゴ&ザ・マジック・バンドにも参加しているcokiyu嬢のソロ1st album。flauから1枚目のリリース。
音の雰囲気はelectronica / ambientで、グリッチノイズや音響、ピアノ、シンセ等で構成された緩く静謐なトラックに、彼女の透明感と浮遊感のある美声が添えられていて、タイトルの"mirror flake"という言葉の様にキラキラしています。リズムが控えめなのでidmというよりは実験的な趣が強く、ハーモニーの重なり方はとても心地良く作られていて、空間に染み入ってとても落ち着く音楽です。
元々音大生だった頃から楽曲提供等の音楽的活動をしており、相当のキャリアを持ちつつも前述の通り多方面での活動もしていて、その生き方も本人自身の佇まいも素敵な方です。リリース元であるレーベル"flau"は、本人とも交友の深いaus氏とyuri miyauchi氏が運営しており、cokiyu嬢自身はaus氏の作品の中でゲスト・ボーカルを務めていたりもします。
日本女性electronica界隈の中でも、あっさり爽やかな味付けの音楽好きの方にお勧め。
cornelius / fantasma
artist:cornelius title:fantasma label:trattoria
かつてFlipper's Guitarという、儚くも無意識にある種の文化を作り上げてしまったバンドの片割れ小山田圭吾のソロ。trattoriaからの3rd album。
普通に、それもごく普通に、ボクラが現代未だ登りきれてない塔を90年代におっ建ててしまった、奇跡的な作品です。全体の実験的姿勢、曲のデザイン、スリーブのデザインにしても、「懐古主義」と揶揄するまでもなく受け入れるべきものは沢山注ぎ込まれている。
メインがpopだとしても、rock、garage、metal、folk…、いろんなスタイルが垣間見えて、音だけでも十分カラフルな感じ。白黒イメージのrock'n roll〜garage rockをあざ笑うかのような、このfunnyでドタバタでヘッタクソな独りコーラスとかは、idealよりも確実にrealに接近していて、かつ白昼夢のLSDである。
つっても作為的なんだろうな。
cornelius / point
artist:cornelius title:point label:trattoria
from nakameguroである小山田圭吾氏のソロ、corneliusの4年振り4th album。リリースはtrattoriaから。
これだけ実験的で大胆な手法を取り入れ、"pop"という枠からある程度はみ出しつつも、その理性と感情のバランスの感じは流石という感じで、コンセプトがしっかりしているアルバムです。音的にはexprimental pop erectoronica avant...という感じですがdigitalな方面に偏りすぎずに、生音に対してもしっかり意識が向いていて、水の音や鳥の鳴き声などのサンプルも非常に効果的。無機と有機の混合。
パンの振り方やコーラスワークにしても面白いし、貪欲にアイディアを取り込んで1曲ごとに反映させて仕上げる仕事ぶりも天才的だなぁと思います。日本の音楽のアンダーグラウンドを牽引する第一人者としては非常に素晴らしい存在。前作の玩具箱のような楽しさから比べると、やはり恣意的というか作為的というか、cool過ぎる印象を受ける人も少ないかもしれないなぁ。
fantasmaとsensuousの中間として位置づけても、全く違和感無いな。
cornelius / sensuous
artist:cornelius title:sensuous label:warner
元flipper's guitarの片割れにして日本を代表する音楽家小山田圭吾によるソロ、corneliusの5th album。前作から5年ぶり。
1つ1つの音に対するこだわりがとても強いです。1つの音を奏でるにも、その位置、尺や音響、エフェクトのかけ方、tonalityに関してとても計算されて楽曲が組み立てられていて、それでもとても聴き易く、popとして受け止めることが出来ます。音はかなり電子音楽方面に偏っていて、delayやauto pan、arpeggiatorなどが多用されていることから、idmやelectronica等をかなり意識しているんだろうと思われますが、生楽器も多用されているので人力によるオーガニックさも十分に感じられます。
テクニック方面の話はともかくも、"sensuous"と言うタイトルどおり、とても感覚に訴えかける作品でもあり、ヘッドホンで大音量で聴くことによって、聴覚から音が入力されて視覚やら精神やらにも干渉したりするような感覚に陥るのです。音楽がそれ自体でヒトにある種の感情を生み出させてしまうような、彼の伝えようとしたことが、言葉を介さずにダイレクトに体全体に伝わって、彼の感情に心ごと満たされてしまうような、そんな作品です。
天才が努力した結果てのはこういうのなんだろうと思ってしまいます。
cruyff in the bedroom / perfect silence
artist:cruyff in the bedroom title:perfect silence label:-
下北沢を中心に活動している日本代表indie shoegazer band、cruyff in the bedroomの2002年発1st album。
バンド名から分かる通りサッカー大好きなフロントマン、hata yusuke氏によって1998年結成されました。とてつもない轟音と繊細なメロディーの共存がとてもドキドキさせてくれるのですが、単純なguitar rockには成り下がらず、pianoやタブラみたいな打楽器も使われていて楽しいです。
轟くフィードバックにシーケンサーによる切ないアルペジオのループ、囁くようなvoはまさしく90年代shoegazerのスタイル。そこに高揚感のあるベースと卓越したドラムさばきによるグルーブが重なって、静と動のコントラストが非常に顕著な、美しいサウンドが生まれています。その辺は国産bandならではという感じ。
2007年現在はdrum不在で、helpさんを入れて活動中です。
cruyff in the bedroom / hikarihimawari
artist:cruyff in the bedroom title:hikarihimawari label:only feedback
下北沢から世界へ、国産shoegazerの域を超えて、様々な表現を魅せるcruyff in the bedroomの2nd album。2003年発表。
my bloody valentine譲りの轟音feedbackなナンバーや、slow core系post rock、jazzの要素を取り入れた楽曲など、表現の幅はとても広がっているのだけど、それでいて彼ら自身の揺るがないサウンドを聴かせてくれます。儚げなサウンドの中にはもの悲しい言葉が散りばめられていて、デカダンの様な刹那の浪漫主義の中でさまよい続ける青年を思わせます。
vo本人の淡く優しい歌声は歪んだノイズの中にコントラストを作り出すし、静かな曲の中では爽やかな風のよう。drumとbassが生み出すグルーヴも動と静のメリハリがちゃんとついていて、安定感もばっちり。drum以外の打楽器やゲスト演奏者による耽美なpiano、violinがスパイスとなって、楽曲との調和も上手く溶け合ってとても良い感じに仕上がっています。
cruyffは勿論オランダのサッカー選手"Johan Cruijff"から(英語表記でcruyff)。