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0,あ,か,さ,た,な,は,ま,や,ら,わ
I
I am a robot and proud / the catch & spring summer autumn winter
artist:I am robot and proud title:the electricityin your house wants to sing label:darla records
chinese canadianのshaw-han liemによる01年発1st albumと02年リリースの10インチepのまとめ再発です。リリースはdarlaから。
electronicaに接近したエレピ等の電子鍵盤楽器でキラピコな旋律を奏でつつ、ビートやベースではtechno/house/beat的なアプローチをみせているところが昔っぽいですね。とくに1曲目"the catch"のintroのシンセベースは80's technoを髣髴させちゃったりしてdance musicを意識していたところもあるのかなぁと思わせます。
それでも最近の作品に通じるラウンジ的な軽さ・popさは健在で、ながら音楽にも最適でちょっとお洒落な家具を揃えたくなるような感じ。instrumental electronica popかと思いきや最後のトラック"last day of winter"では(誰が歌っているのかは分かりませんが)歌が入っていて驚きです。
貴重な盤がこうして再発されるのはとても嬉しいですね。
I am robot and proud / grace days
artist:I am robot and proud title:grace days label:catmobile
CanadaはToronto出身の、indie pop / electronicなartist、Shaw-Han Liemによるソロの2nd album。catmobileからは9枚目のリリース。darlaからも再販されてました。
エレピが主体の電子音が緻密に散りばめられた様な、美しくて繊細なメロディーはとても切なくて感傷的なんですが、軽やかでありpop且つダンサブルなビートが楽しくて魅力的。この重くなり過ぎず、かと言って無鉄砲なほど明るく突き抜けているわけでもない絶妙な表現が、電子音楽でありながらとても人間的で暖かく、こんなにも愛しく感じさせるのかもしれません。
トロント王立音楽院でクラシックピアノを学びつつも、コンピューターの学位もとり、今のような形に辿り着いたようですが、日本国内での評価も高く、様々な日本のartistとも交流しているようです。金沢のrallye関係や、トクマルシューゴ氏ともコラボレートしたり、YAMAHAによる電子楽器"TENORI-ON"のモニターアーティストに選出されたりしています。
ジャケットはどこかの街中をコラージュしたようですが、曲のキラキラ感とマッチしてて素敵ですね。
I am a robot and proud / the electricity in your house wants to sing
artist:I am robot and proud title:the electricityin your house wants to sing label:darla records
カナダに住む眉毛激太チャイニーズ、shaw-han liemの3rd album。darlaからは恐らく168枚目のリリース。
とても綺麗でキラキラピコピコ。可愛くて愛おしい、そして脳味噌に気持ちのよい音が鳴ってます。それはもう日本の都会みたいな空気の汚れた町では見れないような、夜空に煌く沢山の星々が瞬く様子を表現しているようで、心が洗われるって言うか。
liem氏はマルチプレイヤーで、プラグラミングからアコースティックな楽器まで殆どが彼によるもの。何人かゲストも参加しています。このヒトのことは前から気になってて、やっと音源が聞けました。他の音源はとても手に入りにくいようですね。morr系が好きなヒトは必聴です。
ジャケのペンギンが可愛すぎる…。どれも名曲です。特にm-6はヤヴァイ。
ilkae/ pistachio island
artist:ilkae title:pistachio island label:merck
Canada在住のmunsonと、Poland在住のlubiszewskiの2人組みユニットilkaeの1st album。リリースはmerckから。
音は昔のvideo gameのサウンドを消化して、hip hopやelectro、experimentalなidmとして表現していて、アナログなピコピコサウンドの可愛いくて暖かい感じと、club向きなグリッチノイズやビートの格好良さが素敵。ファミコンや古いパソゲーの音楽ファンにはとても懐かしく感じられてかなりマストなんじゃないかなぁ。勿論ファミコンをやったことない若い世代にも逆に新鮮に聞こえるかも。
日本語が散りばめられたり、アニメっぽい目がコラージュされているアートワークやファミコンぽい音から、日本に対する興味が伺えたりして、親近感が湧きます。メンバーのmunsonの方は他にもproswell、coffeetable、vexion等の沢山の名義で活動を行っており、かなり注目です。リミックスとかもでているのでいろんなartistとの交流もさかんなのでしょう。
本albumには45曲が収録されていて、ジャケ裏に「シャッフルで聴くのに最適」と(多分)書いてあります。
ilkae/ bring extra dragons
artist:ilkae title:bring extra dragons label:merck
Canada在住のAaron Munsonと、Poland在住のKrystian Lubiszewskiの2人によるユニットilkaeの2nd album。リリースはmerckから43枚目。
ビデオゲーム風サウンドを基調としたidm、electronica、hip hopであり、かなり実験性と遊び心溢れる音が魅力的。90年代ゲームオタクも、dance musicオタクも楽しめる作品。1stではサンプルネタ集のコンパイルといった印象だったけど、2ndではそれぞれの曲がとても洗練されて、メロディセクションにもビートセクションにも繊細なプロセッシングが施されていて、かなり中毒性が高く、キテます。
artworkは1stと同じくfthrで、何らかのグラフィックをコラージュして竜っぽくデザインしたジャケは、とてもインパクト大です。今回も良く見ると日本語や商標登録証マークが踊っていたりします。このアルバムを最後にilkaeは活動を辞めるようですが、参加している両人ともProswell、CoffeetableやVexionといった多くのprojectを抱えているようで、今後そちらでの活躍も期待です。
あーファミコンやりたくなってくる。
Ima Robot / Ima Robot
artist:Ima Robot title:Ima Robot lable:vergin
LA発のニューウェイブ/ポストパンクバンドの1st album。
リズム隊が元Beckバンドのジャスティン(Ba)とジョーイ(Dr)なので非常に安定したgroove感が楽しめるし、そこにアレックス(Vo)の伸びのよく、粘着質で喉の強い感じのエロ〜い歌声がセクシーに絡まって、何でそんなテンション高いんスか?的状態にやられる。部屋の中が揺れまくる。そしてアレックスの髪型。実物はまだ見たこと無いけど左側だけテクノカットらしい…見たい…。実際2003年のfujirock、2004年のsummer sonicに出演していたので、実物を見た人は感想求むます。
残念ながらこのCDはCCCDだからパソコンとかでは聞けないしMDにすら録音できないっす。でも最近はavexやsmeもCCCDを弾力化、全廃するとか行ってるし…。海外ではそういうのはどうなるのだろう?
アルバムはちゃんと曲に緩急あって暑苦しくもまぁ聞きやすいかな。お気に入りはm-1,3,6,10,11かな。
isan / lucky cat
artist:isan title:lucky cat label:morr music
ベルリンの大御所エレクトロニカ/ポップレーベルmorr musicのエライヒト、isanの恐らく2nd album。morrからは22枚目のリリース。
思いっきり招き猫のモチーフに、日本語で「アイサンは貴方を愛している」なんて書かれていて、日本愛が垣間見えるアルバム。聞いてると、こういう音が京都の風情ある並木道やお寺の境内とかで流れててもイイかなー、と思ってしまうような奥ゆかしい静謐さを感じる。
antony ryanとrobin savilleのデュオによる名義で、特にハイテクを用いるでもなく、非常にliteな手段でサウンドを紡ぎだしています。ひたすらニュートラルに、なんでもない空間を作り出すような音楽。生活のBGM。空気のような存在。
ところで招き猫って世界的シンボルなの?
ISAN / meet next life
artist:ISAN title:meet next life label:morrmusic
ベルリンの大御所エレクトロニカ/ポップレーベルmorr musicの42枚目、ISANの4th album。
イギリスはレディング出身の二人組による全12曲のインスト・エレクトロニカ作品。最小限のミニマルなトラックで、やたらセンチメンタルなメロディー、アナログシンセっぽい暖かい音を鳴らしてくれています。
目を閉じれば、月明かりで薄明るい夜の森の中で、羽化したばかりの美しい蝶がクシャクシャの羽を拡げて、湿った木々の間、静かな湖を越えて、苔むした地面の上、甘い蜜を探して、誰もいない、瑞々しくてどこまでも深い深い夢幻の森の中をどこまでも漂う、そんな物語の本を暖かいぬくぬくしたセーターを着てベッドの上で寝転んで読むようなふわふわしたイメージに包まれます。mumにもちょっと近いかな。
言葉での形容では追いつかないような安心感と、どんな凶暴な動物でも警戒心を解いてしまうんじゃないかっていうほどの気だるさ。お気に入りはm-3,5,8,9,10。
nice dream.
IQU / Sun Q
artist:IQU title:Sun Q label:sonic boom recordings
アメリカのオリンピア発の下町情緒溢れる二人組みによるインディーポップユニット、IQUの2nd album。sonic boom recordingsからは15枚目のリリース。
メンバはMichiko SwiggsとKent Oiwaの二人。名前からして日系なのですが、epで「とおりゃんせ」をリミックスしたり、本作で「ハマチ!」と叫んだり、日本語で恋愛を歌ったりと、かなり日本アゲアゲって感じです。ジャケなどのアートワークにも日本情緒たっぷり。これはもう日本とアメリカの文化交流です。
音はポップを前提としたドラムンベースエレクトロニカで、打ち込みのドタバタしたドラムはsonig系に通じるところがある。でも最大の特徴は前編でフィーチャーされているテルミン。特にminnie ripertonの「loving you」がテルミンでカヴァーされたm-7は必聴。
1stの情報が全く得られません。助けて。普通に全曲ノリノリでよいです。