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0,あ,か,さ,た,な,は,ま,や,ら,わ
M
MANDO DIAO / bring 'em in
artist:MANDO DIAO title:bring 'em in label:MAJESTY
こういうのも聞くんです。スウィーデンの(この時は)五人組のロックンロールな1st album。コピーコントロールされてます。
スウィーデンといえば90年代のスウィーデンポップが思い出されるけど、時代は変わってロックンロールリヴァイヴァルの風が吹いていたんですね。まぁそんな流行とかはどうでもよくて。CDのデザインも白黒なら音も白黒。古ーい感じ。服装も白黒。
雑誌なんか読んでるとビッグマウスで有名なMANDO DIAOですが、確かにソングライティングの腕はなかなかでよくもこんなノスタルジックなカビくさい曲がかけるなぁと感心します。音がbeatlesを意識してるのが分かるし、フロントマンの2人の立ち位置がjohnとpaulに似てる気もしなくはないかも。
まぁダサいのもたまにはイイってことで。お気にはm-1,2,6,9,10。
Max Tundra / Mastered by Guy at The Exchange
artist:Max Tundra title:Mastered by Guy at The Exchange label:Domino
自分がelectoronicaの世界に入り込むきっかけになったCDを紹介します。
これを聞く以前は自分は普通のrock(聞いてもradioheadとかunderworldとか)なんかを聞いていたのだけれど、ある晩のBeat UKの録画のfavoriteのコーナーで流れたlysineのPV見て、何これ…と。
max tundraことマーク・ベン・ジェイコブ変態popぶりはかのマシュー・ハーバートをも嫉妬させるほどで、なるほど2nd albumである今作は良く分からん予定調和から逸脱したようなリズムやら、いったい幾つの楽器の音を重ねたの?て言うくらいの魔法のようなトラックたち!キラキラしてて、どこか切なくて、ユーモアたっぷりの夢幻のpop worldの中にcoolな女性Vo(本人の妹、彼曰くもっとも興味のある楽器は妹の声だとか…)が彩りを添えて極めてファニー!の上に実体験に基づいているらしいヘンテコな歌詞が絶妙です。
クレッジトや彼のページも格好良い写真でいっぱいで素敵な感じ。
基本的に捨て曲なしです。お気に入りはm-2,3,7,8,12かな。
Max Tundra / Parallax Error Beheads You
artist:Max Tundra title:Parallax Error Beheads You label:domino
ロンドン発の変態的pop / electronica職人、Max Tundra氏の3rd album。dominoから213枚目のリリース。
前作・前々作に引き続き、カラフルでキラキラしたpopさが弾けて、ちょっとマニアックだけどファニーで、ひたすら楽しいけど、ほんのちょっと切なさも含んだ素晴らしい1枚。かのMatthew Herbertをも嫉妬させた才能は、緻密に作り込まれたトラックに於いて、その作製の労力を全く感じさせない程の朗らかさに満ち溢れ、魔力と言うか中毒性を孕んでいます。
幼少からピアノレッスンを仕込まれながらも、テレビ番組の音楽等に興味を沸かせ、10代からAmiga 500を用いて電子音楽に傾倒していき、何もかもごちゃ混ぜにしつつ完成させるセンスを成熟させたのだと思います。今作では、全編本人が歌っており、art workに使われている一部の写真も彼本人によるものだと思われます。
you tubeに動画の上がっている2,3曲目は特に素晴らしいですね。10曲目も長編で凄く良い。
the meeting places / find yourself along the way
artist:the meeting places title:find yourself along the way label:words on music
アメリカロサンジェルスで結成された4人組(drは日系!)ロック/ポップバンドの1st album。
uk風シューゲイザーミュージックとus風インディーポップが合わさったような、穏やかで瑞々しいけど、どこか荘厳なサウンドで、ストリングスとギターのフィードバックが鳴り響く中に優しい歌声が1本の川のせせらぎのように流れます。
まぁいくらシューゲイザーサウンドっていっても例のバンドのオーヴァーダビングっぷりには及ばない。でも例のバンドのことが大好きなんだろうな、て事はアルバム中にちりばめられている。インディーポップとしても、そのキラキラしたギターの音色、爽やかで切ないメロディーはとってもいい感じ。
個人的にはもう少し大げさにやっても良かったのではと思うけど、轟音バンドはライブを体験しなきゃわからなそうだな、とも思う。お気に入りはm-2,4,5,7,10。
Mew / Frengers
artist:Mew title:Frengers label:EPIC
デンマーク出身の5人組バンド。デンマークというフィールドに限界を感じてエゲレスでデビューしたことで日本でも有名になりました。1st album。
アルバムのタイトル「frengers」は「友達じゃないけど知らないヒトでもないヒト」つまり見たことあるヒト…見たいな感じで、よくは知らないけど聞いたことあるサウンドを醸し出すこのアルバムとかけてるみたい。メンバーは学生時代デザインの勉強をしてたみたいでその辺のセンスもよさそう。
音のほうは、予定調和を無視したプログレ的な展開も多いながら、耳馴染みのイイ綺麗なメロディ、特にvoであるjonasの声が中性的な(というかほぼ女性的)美しさを持ってて曲を神がかったものにしてしまう。それでいてマイブラに通じる轟音の雪崩が、もう、どへーという感じ。分厚い音なのに繊細。美しいとはこう言う事。
でもジャケ、スリーブの写真は意味不明だなぁ。お気に入りはm-1,2,4,7,8,10。
MILOSH / YOU MAKE ME FEEL
artist:MILOSH title:YOU MAKE ME FEEL label:plug research
カナダはトロント出身のmike miloshによるエレクトロニカユニット、MILOSH。plug researchからの46枚目のリリース。
全体的に抑え目でメランコリックな、でも計算されつくした音と音のハーモーニーがどこまでも心地良くて爽やかな風を吹かしてくれる感じで、どんな高ぶった感情もしっかり、ゆったり受け止めてくれるような優しい雰囲気で部屋をいっぱいにしてくれます。
曲、詩、演奏を殆ど自らでこなして全体的に統一されてるな感が大きく、退屈さもちょっとあるかなと思いつつ、「鬱気分の時に聞くのは?」と問われれば、自分はこのcdだと即答するでしょう。
幸せすぎって感じがするような詩もいいなぁ。羨まし。あとmorrすきにもお薦め。お気にはm-1,2,4,6,10。
milosh / meme
artist:milosh title:meme label:plug research
カナダはトロント出身のmike milosh氏による独りユニット、miloshの2nd album。plug researchからは69枚目のリリース。
やはりelectronicaなトラックにr&bテイストなvocalがフューチャーされたようなサウンドは従来どおりで、トラックの複雑さやコーラスワークにはより気合が入っている感じです。全体の音の調和が良くとられていて、耳に馴染むそのハーモニーで体全体がブランケットに包まれているよう。優しい。
アルバムは、前作の"you make me feel"で歌われていた女の子との別れから始まり、その痛みや退屈な日常からの逃走、そして新しい女の子との出会いで終わります。恋愛っていうのはこんなにもヒトに影響を与えるのだなぁと感心させられる一枚です。
ラストの"playing with yen"のダサさはなんだろう??でもこれは前作と並ぶ名盤です。
MONOKINI / MONDO TOPLESS
artist:MONOKINI title:MONDO TOPLESS label:BIZARRE
ブラジル出身の5人組ボサノバ/ポップバンドの1st album。
ブラジルらしいボサのリズムを基本に、ロックンロール/ポストロックとかstereolabみたいなぬくい音響系の音とかがラテン系のノリで繰り出されて、とてもpopな感じ。ノリノリで腰振り回しながら踊りたくなるような曲やモッズぽい曲もありながら、ふわふわしたラウンジミュージックもありでとっても楽しいアルバムです。
ボーカルもギターも前に出ない感じで調和をとって音を鳴らしているのがとても好感触。そこにドラムとキーボがいいグルーブを奏でているんだなぁ。曲もピンクのジャケも可愛さ満点。
ところでmonokiniっていうのは、こんな感じのキケンな臭いのする水着みたい。ちょっとイメージ違うな。お気に入りはm-1,2,3,4,7,8,9,12。
my bloody valentine / isn't anything
artist:my bloody valentine title:isn't anything label:creation
アイルランド結成、イギリス活動のshoegazerの雛形である彼らの3rd album。リリースは勿論creationから。
どうしても4th "loveless"と比較されがちな今作で、4thをdownerとしたら3rdはupperとして捉えることもできると思います。骨子は2つの作品の中で相違ないですが、精神的にpunk/new waveなところが見え隠れして、つんのめったスネアドラムやギターカッティングは結構攻撃的です。
それでもnoiseの洪水が押し寄せるようなゆったりした曲もあったりで、shoegazerの起源要素としての役割も大いに果たしています。その後期80'sな姿勢を形成しつつある中で、とてもカラフルなサイケデリックロック的要素も垣間見えて、当時の音楽ムーブメント過渡期のアーカイブスを捉える上でも重要な1枚です。
荒っぽくて正直下手な演奏は4thよりもbandっぽくて楽しい。
my bloody valentine / loveless
artist:my bloody valentine title:loveless label:creation records
アイルランドで結成され、ロンドンに移住した、シューゲイザーの神的存在の4th album。これ以降MBVはアルバムをリリースしてないんです。
ていうか神です。自分みたいなちっちゃい人間がなんか言える相手じゃないので、何も言いません。90年代にこんなのつくるのはすげぇ。とだけ言っときます。
手抜きじゃないよ。
お気に入りはm-1,4,7,10,11。いや基本的に全曲すげぇのだけど。