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Y

YEN TOWN BAND / MONTAGE

yentownband-montage
artist:YEN TOWN BAND  title:MONTAGE  label:epic
 無国籍の「円都」が舞台の岩井俊二監督作品「スワロウテイル」のなかでグリコ(CHARA)が組んだ、架空のバンド「YEN TOWN BAND」のデビューアルバム。vocalがCHARAで、プロデュースが小林武史氏。
 もう、あまりにも企画盤と呼ぶにはクオリティの高すぎる作品。普通に、このバンドとしての次の作品が聞きたくなる程、廃れた、淪落といった感じの映画の空気感を髣髴させる音が素晴らしいと思う。
 音の方はシンプルなバンドスタイル(まぁYEN TOWN BANDって言うくらいだから当たり前か)。いかにもJ-POPって言う曲もあればロックンロール、ハードロック、CHARAのパーソナリティ溢れるCHARA節な曲、オジサマの十八番、「MY WAY(映画のキーになってる曲です)」のカヴァーもあってちょっとごっちゃかな、て思うところもあるけれど、小林氏の上手いアレンジによって映画の雰囲気を全然壊さないつくりになってる。
 CHARA好きなら絶対必聴の名盤。欲を言えばもうちょっと曲数が欲しかった。全曲が素敵です。


 
ymo / bgm

ymo-bgm
artist:ymo  title:bgm  label:alfa
 ご存知細野晴臣氏、高橋幸宏氏、坂本龍一氏によるtechno pop band、ymoの5th album。原盤は1981年alfaから。
 他のリリースと比べると若干シリアスですが、音はかなりnew wave / techno popで、kraftwerkやdevoからnew orderらへんへの流れの途中にあってもおかしくないと思います。いかにも80'sなビートとシンセの鳴りかたには、やっぱりdisco的なノリを感じざるを得ないし、結構ダンサブルなんです。
 日本の音楽史を見てもかなりの活動をなさっている3人だけあって、曲・音・アイディアのセンスは凄いし、その反面とてもユニークでコミカルな要素が散りばめられているのはズルイ。ジャンルとしても自ら新しいアプローチを確率させつつ、殆ど完成・自己完結させてしまっているのもズルイと思います。
 1000knivesやcue、loomが特に良かったです。